「色気はないです」と、強く否定するのは、
紫苑ではなく、かの羽生羽生結弦さん。
金メダル前人未到の連覇を果たした彼への
インタビュー、質問、賞賛として
「色気が漏れてましたね」との言葉に
「漏れてないです。色気はないです。
ひたすら演技をしているだけです」と彼。
このところ拙ブログで「色気」って言葉を
よく使うけど、
もともと「色気」という言葉は苦手です。
なのに、古書店でつい手が出てしまった
このタイトル。
「色っぽい人々」(松岡正剛編・淡交社)
今から20年前の本。
スーパーモデル山口小夜子さんや
作詞家・阿木燿子、
漫画家・萩尾望都さんたちに、
「色について」インタビューした本。
つい手が出たのは、
「色とどう付き合ってきたか」
「あなたにとって色とは何か」
との色彩への興味があったから。
それに写真がきれい。
美輪明宏さま
宮沢りえさんが美輪さんを演じた舞台
「MIWA」も色にあふれてた。
まあ、普通のインタービューに
終わってしまている人もいるのですが、
私にとって興味深かったのは、
人形作家・辻村寿三郎さんのお話。
これだけでも買った甲斐があった。
この方、キモノのデザインもやっています。
私も何枚か買ったのですが、
幻想的な色合いが、
色気の「い」の字もない紫苑には
まったく似合わない。
手放しました。
この方、たとえば舞台の衣装を担当するとき、
その舞台を色に例えるそうです。
「芝居の持っている色合いがあり、
そのメインカラーを
引き立てたり刺激したりする」そう。
どんな芝居にもドラマにも「色」がある、
色を感じるって、面白いなあ。
芝居を観るとき、
「この舞台のメインカラーは何色だろう」って
考えながら見るにも楽しそう。
もう一つ「色というのはどんな色でも
その組み合わせで派手にも地味にもなる」
「赤が入っていても地味になる」と言い、
「色って分量なんです」
写真の舞妓さんの赤など、
地味派手というか
怖いです、私には。
「グレーを派手に見せるには、
その分量をまず考える」
具体的な例がないのは残念ですが、
それは自分で考えろってことでしょうね。
グレーって確かに光が当たると
派手になりますね。
そんなタンジュンなことではないよ。
「千変万色の女を生きる」
男性にとっての「夢の女」を演じる美輪さま。
「女の色」というのは
美しい言葉遣いやら知的な会話、場面を
積み重ねたところに出てくる、って。
いや、もう、紫苑、女、降ります。
しかし、結局のところ、
「色気」があるというのは、
結弦さまではないけど、
「ひたすら演技をするだけです」
つまりは自分のやることを懸命に
やっているときに出てくる、
「漏れる」ものなのでしょうね。
すごいぞ、結弦さま!!
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