素敵なコメントをいただきました。
一人で読むのはそれこそ「モッタナイ」ので、
紹介させていただきます。
のコメントです。
ご自分と「物との別れ」体験をお話してくださり、
ものを処分して、すっきり。
その中の一言。
「私は貧乏時代に戻りたいのかもしれません。
モノはなかったけど、けなげで生き生きしていたあの頃に」
あっと、思いました。
「喝っ!」を入れられた気持ち。
そんな気持ちに気づかされたというか。
私も、モノのなかった時代を過ごしました。
広島から上京してきて、バイトに明け暮れる毎日。
将来への不安と希望のなかで、本さえ読んでいれば、
満足だった毎日。
モノよりいろいろ体験したかった。
バイトでも旅行でも。
成人式の振袖だってきれいだと感じなかった。
出席すらしなかった。
きもの苦手だったし。
ブランド品なんて、欲しいとすら思わなかった。
それどころか、そこまで目が届かなかった。
世の中に存在していないのと同じ。
他の人がうらやましいなと思ったときには、
好きな作家の宇野千代さんの小説の
こんな一節が頭に浮かんでいました。
「お金がなければ、どこまでも歩いていった。
雨だるが、風だろうが。
ほかの人が車に乗ろうが、電車に乗ろうが、
それをうらやましいなどと
思ったことさえなかった。
ただ歩く。
お金がない、工夫するだけである。その工夫が面白かった」
かわいいので。借り写真です。
アンノン族なんて言葉とも無縁だった
そんな暮らしが好きだった、はずなのに~~。
いえ、いまの私は、キモノだけなんですけどね。
大量に持っているのは。
本や洋服、家具などは、引っ越しのたびにどんどん処分。
これからは子どもたちもいなくなるし、もっと小さなところに
引っ越してもいいなあ、なんて考えています。
そうすれば、実年齢はともかく、
あの頃と同じ。
20歳のとき10年後に希望を持って暮らしたように、
60歳になったって、10年後に希望を持って
暮らせる気がします。
名画座で映画ばかり観ていた~~。
初期設定、還暦~もとの干支に戻る、いい言葉じゃない?
一番いい時代だった24歳くらいにもどりましょうか。
シルバーだって、健康だったら、なんでもできるんだよ。
それまでに終わりがきたら、それもまたよし。
若い頃と違うのは、数枚のお気に入りの着物で
楽しめること。
このくらいの贅沢は許してもらいましょうか。
わあ、これからの生活に希望が持てる。
でも、素敵なコメントいただけるのも、
きものにはまったお蔭ではあります。
「整理」生活には、皆、自分のペースがあると思います。
いや、私は素敵なモノをいっぱい買いたいので、
もっと頑張る、
まだその時期ではない。ゆっくりやりたい~~など等。
ファッション系「捨て本」には
「今はモノを持たないのがトレンド」
ってあるけど、トレンドだから捨てるーー
ってわけじゃないでしょう。
正解はそれぞれ。
ただ、こういう機会にモノと自分とのかかわりを
考えられたのは、いいことでした。
これからも、自分なりにモノとの関係を
模索していきたいと思います。
デネブさま、ありがとうございます。
気が向いたら
応援ポチ嬉しいです。